科学のしくみ / 10問

くっつく・離れる静電気クイズ

公開 2026-10-15 更新 2026-10-15

紙吹雪が付いた風船を頭上に見つけて驚くマスコット。
第1問へ
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服を脱いだとき髪がふわりと広がったり、風船に小さな紙が引き寄せられたりすることがあります。磁石に似た動きに見えても、静電気には電荷という別の手がかりがあります。このクイズでは、プラスとマイナスの電荷、こすったときの電子の移動、電気を通しやすい材料へと進みます。電気的に中性の紙も引かれることがあるのはなぜでしょう。全体のつり合いと、物の中の電荷の偏りを分けて考えてみてください。ここでは身近な現象を説明する基本を扱います。火花をわざと起こす実験ではなく、見えない電荷の働きを図と文章で比べていきます。

このクイズで考えること

  • 電荷の符号と力の向きを対応させる
  • 中性と電荷がない状態を区別する
  • 電子の移動と材料の性質を結び付ける
図と読み物で振り返る

答えを選ばずに、解説だけを読むこともできます。

問題の一覧から選ぶ

選択肢を1つ選んで、答えを確かめてください。解説だけを開いて読むこともできます。

第1問 / 10問

電荷の二つの種類は?

第1問の選択肢
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答え:正と負

電荷には正と負の二種類があり、プラスとマイナスで表します。北と南は磁石の極を表す言葉で、電荷の名前とは違います。正や負は良い悪いの意味でもありません。二つの物が引き合うか反発するかを考えるため、どちらの電荷が余っているかを区別する記号です。

第2問 / 10問

同じ符号の電荷どうしに働く電気の力は?

第2問の選択肢
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答え:反発する力

正と正、負と負のように同じ符号の電荷どうしは反発します。こすれた髪が広がる現象では、髪どうしが同じ符号に帯電して離れようとすることが関係します。正負の種類と、力の向きを対応させて考えましょう。電荷があるかどうかと、物が磁石であるかどうかは別の性質です。

第3問 / 10問

正と負の電荷の間には、どんな電気の力が働く?

第3問の選択肢
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答え:引き合う力

異なる符号の電荷どうしは引き合います。同じ符号なら反発するので、力の向きを考える前に符号の組を確かめます。図では正負の記号と矢印で二つの組を比べています。記号の色は区別のためで、実物の電荷にその色が付いているわけではありません。

同じ符号は反発、違う符号は引き合う

正負の電荷と電気の力の向きを示す模式図です。上は同じ正どうしの反発、下は正負の引力。記号の色や大きさは、実物の電荷の見た目や力の大きさではありません。

第4問 / 10問

物をこすって帯電するとき、物の間を移る粒子として主に考えるのは?

第4問の選択肢
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答え:電子

身近な物をこすって帯電する基本的な説明では、負の電荷を持つ電子が物の間を移ると考えます。こすることで正負の電荷が何もないところから生まれるのではなく、もとの電荷の分かれ方が変わります。どちらの物へ電子が移るかは材料などで違い、こすれば必ず同じ符号になるわけではありません。

第5問 / 10問

電気的に中性の物について正しいのは?

第5問の選択肢
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答え:正負の電荷が全体としてつり合う

中性とは、正と負の電荷が全体としてつり合っている状態です。電荷を持つ粒子が一つも存在しないという意味ではありません。物の中に正負があっても、その合計が打ち消し合えば中性です。全体の電荷と、内部で電荷がどこにあるかを分けることが、紙が引かれる理由を考える助けになります。

第6問 / 10問

もともと中性の物から電子が出ていくと、全体はどう帯電する?

第6問の選択肢
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答え:正に帯電する

負の電荷を持つ電子が出ていくと、残った物は正の電荷のほうが多くなり、正に帯電します。逆に電子が余分に入れば負に帯電します。正の粒子が新しく作られるのではなく、正負のつり合いが変わった結果です。外部と電荷をやり取りしなければ、二つの物全体の総電荷は保存されます。

第7問 / 10問

帯電した風船が、中性の小さな紙を引くことがあるのはなぜ?

第7問の選択肢
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答え:紙の中の正負の分布が偏るため

中性の紙でも、帯電した物を近づけると内部の正負の分布がわずかに偏ることがあります。反対の符号が近い側へ寄るため、全体として引く力が働きます。この偏りを分極と呼びます。図は考え方を示す模式図で、紙の全体が初めから反対の符号に帯電しているという意味ではありません。

中性でも、内部の分布が偏る

負に帯電した物を中性の紙へ近づけた模式図です。紙の近い側に正、遠い側に負の偏りが生じ、引力が働きます。記号は同数で、粒子の実際の個数や紙の構造は省略しています。

第8問 / 10問

電荷が物の中を動きやすい材料を何と呼ぶ?

第8問の選択肢
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答え:導体

電荷が動きやすい材料は導体です。多くの金属では動きやすい電子があり、電荷が広がれます。透明かどうかや色だけでは、導体かは決まりません。物が帯電することと、内部を電荷が移動しやすいことは別の観点です。同じ電荷を近づけても、材料によって内部の動き方が違います。

第9問 / 10問

もともと中性の絶縁体の風船へ電子が移ると、起こりうるのは?

第9問の選択肢
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答え:移った電荷が近くに残る

絶縁体では電荷が物の中を自由に動きにくいため、移った電荷が近くに残ることがあります。電気を通しにくいことと、帯電しないことは違います。中性の風船へ電子が余分に入れば負に帯電します。導体のように電荷が広がりやすい場合と比べると、材料の性質が分布にも関わることが分かります。

第10問 / 10問

たまった電荷が空気などを通って急に移る現象は?

第10問の選択肢
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答え:放電

たまった電荷が空気などを通って移る現象は放電です。静電気の小さな火花もその例で、光や音を伴うことがあります。電荷が消えてなくなるというより、場所を移して偏りが変わります。雷も大規模な放電ですが、身近な火花と同じ大きさや安全性ではありません。ここでは仕組みの共通点を考えます。

図と読み物で振り返る

風船と小さな紙を机に並べ、近づけたときの様子を見るソクポンのマスコット。
風船を小さな紙へ近づけて観察する場面です。電荷の符号と紙の中の偏りは説明図で示します。

見える動きから電荷を考える

髪が広がるときと、紙が風船へ寄るときでは、どちらも静電気が関係していても説明の手順は同じではありません。髪どうしは同じ符号の電荷による反発、紙では中性の物の中の偏りが手がかりになります。「静電気だからくっつく」と覚えるだけでは、離れる現象を説明できません。

正負の記号を紙に書き、同じ組と違う組を並べて、力の向きを矢印にしてみましょう。次に中性の物を描き、全体の正負の数は変えず、近い側と遠い側の配置だけを変えます。二つの図を比べると、全体の電荷と分布の違いが見えてきます。

こすると何が増えるのか

二つの物をこすったとき、一方へ電子が移れば、もう一方では電子が減ります。移った先が負に、出ていった側が正に帯電する関係を考えれば、両方で電荷が新しく作られたと考える必要はありません。外部と電荷をやり取りしない条件で、二つの物全体の総電荷を移動前後で比べることが大切です。

どの材料でも同じ結果になるとは限りません。こすった二つの材料と、その状態を記録して初めて比較できます。こする回数だけでなく、何と何を接触させたかにも注目すると、現象を一つの決まり文句で片づけずに観察できます。

通しやすさと帯電を分ける

金属は導体、乾いたプラスチックは絶縁体の例ですが、これは電荷の動きやすさの分類です。絶縁体にも電荷があり、帯電することがあります。風船が電気を通しにくいことと、表面へ電荷が残ることは矛盾しません。材料名だけで「電気と無関係」と決めないことが大切です。

電気回路では電荷が流れ続ける道を、静電気では電荷の偏りや移り変わりを見ています。似た言葉を使っていても、何を比べるかが違います。火花を起こさなくても、図の符号と移動の前後を追うことで、日常の静電気を考えられます。

参考にした資料