科学のしくみ / 10問

空気が押す力を見つける気圧クイズ

公開 2026-10-15 更新 2026-10-15

巨大な風船を運ぼうとして頭の葉が持ち上がるマスコット。
第1問へ
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空気は目に見えませんが、何もないわけではありません。空気をつくる分子は動き続け、周りのものにぶつかって押す力を生みます。天気予報で聞く気圧も、その空気の働きを表す量です。このクイズでは、圧力がどの向きに働くか、山の上でどう変わるか、天気図では何をそろえて比べるかを考えます。数値が一つ高いだけで、高気圧と呼べるのでしょうか。ヘクトパスカルという単位や、観測した高さの違いにも注目してください。容器の中の空気と、地球を包む大気を行き来しながら、見えない押す力の手がかりを探します。

このクイズで考えること

  • 気圧が働く向きと単位を理解する
  • 高さによる違いと周囲との比較を分ける
  • 天気図でそろえる基準を読み取る
図と読み物で振り返る

答えを選ばずに、解説だけを読むこともできます。

問題の一覧から選ぶ

選択肢を1つ選んで、答えを確かめてください。解説だけを開いて読むこともできます。

第1問 / 10問

圧力を比べるとき、押す力と一緒に考える量は?

第1問の選択肢
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答え:力が働く面積

圧力は、単位面積あたりに働く力で表します。同じ力でも、働く面積が違えば圧力は変わります。気圧は大気による圧力で、空気の重さや分子の運動と関係します。押す力が強いかだけでなく、どの広さに働いているかをそろえることで、異なる場所や状態を比べられます。

第2問 / 10問

静かな大気の中で、空気の圧力はどの向きに働く?

第2問の選択肢
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答え:上向きや横向きを含む、あらゆる向き

空気をつくる分子はさまざまな向きに動くので、圧力は下向きだけでなく、上や横を含むあらゆる向きに働きます。上空に空気の重さがあることと、圧力が働く向きは区別します。図の矢印は、物の表面を空気がいろいろな向きから押すことを示す模式図です。

空気は表面をいろいろな向きから押す

静かな空気でも、圧力による力は物の表面へ垂直に働きます。四角い物の上・下・左右に代表の矢印を置いた模式図で、力の大きさや高さによる差は省略しています。

第3問 / 10問

容積と温度が同じ容器に空気をさらに入れると、一般に内部の圧力は?

第3問の選択肢
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答え:高くなる

容積と温度が同じなら、空気を増やすほど容器の壁へぶつかる分子も増え、圧力は高くなります。空気を入れた後に温度や容積も変わると、結果はその条件にも左右されます。問いでは二つを同じにそろえています。粒の数だけの比較をするために、変えない条件を決めることが大切です。

第4問 / 10問

日本の天気図で、気圧を表すのによく使う単位は?

第4問の選択肢
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答え:hPa(ヘクトパスカル)

日本の天気図では、気圧にhPaという単位を使います。℃は温度、mmは長さを表す単位です。数字だけでは、何を測った値かは分かりません。1000という数を見たときにも、後ろの単位を確かめましょう。hPaのhは百を表し、圧力の単位Paを百個まとめた大きさに対応します。

第5問 / 10問

1hPaは何Pa?

第5問の選択肢
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答え:100Pa

ヘクトは百を表すので、1hPa=100Paです。たとえば1000hPaは100000Paになります。単位を変えれば数字の大きさも変わりますが、同じ圧力を表すことができます。気圧の変化を比べるときは、単位が同じかを確認してから引き算すると、百倍の取り違えを防げます。

第6問 / 10問

地表から山の上へ高くなると、現地の気圧は一般にどうなる?

第6問の選択肢
答えと解説を読む

答え:低くなる

高度が高くなると、その場所より上にある空気が減るため、現地の気圧は一般に低くなります。同じ日の山頂とふもとでも、高さの違いが値に影響します。図は上ほど気圧が低い傾向を示した模式図です。高さに対して一定の割合で減る目盛りや、実際の観測値を示す図ではありません。

高い場所ほど、一般に現地気圧は低い

山の上とふもとの現地気圧の傾向を比べた模式図です。上にある空気が少ない高い場所ほど気圧は低くなります。高さに対して一定の割合で減る図や、特定の日の観測値ではありません。

第7問 / 10問

天気図で高気圧を判断するときの基本は?

第7問の選択肢
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答え:同じ高さの周囲より気圧が高いか

高気圧は、同じ高さの面で周囲より気圧が高く、閉じた等圧線で囲まれた領域です。1013hPaなど一つの固定値を超えれば、どこでも高気圧になるわけではありません。周囲がもっと低いときと、もっと高いときでは位置づけが変わります。気温の高低をそのまま気圧の高低の意味に置き換えることもできません。

第8問 / 10問

標準の海面気圧1013.25hPaは、何を意味する?

第8問の選択肢
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答え:基準として定めた圧力

1013.25hPaは標準の海面気圧として使う基準値です。海面に近い場所でも、実際の気圧は天気の状態などで変化します。基準の数字と、その日に測った値を区別しましょう。標準値を知っていても、それだけで高気圧や低気圧の中心を決めることはできず、周囲との比較が必要です。

第9問 / 10問

天気図の等圧線が結ぶのは?

第9問の選択肢
答えと解説を読む

答え:気圧が等しい場所

等圧線は、気圧の等しい場所を結ぶ線です。気温を結ぶ線や、地形の同じ高さを結ぶ等高線とは違います。線に書かれた数値と単位を読むことで、周囲の気圧の分布が分かります。一地点の数値だけを見るより、どちら側が高いか低いかを広い範囲で比べられるようにした表し方です。

第10問 / 10問

高さの違う観測所の気圧を地上天気図で比べるため、主に何を使う?

第10問の選択肢
答えと解説を読む

答え:海面の高さに換算した海面気圧

地上天気図では、観測値を海面の高さに換算した海面気圧を主に使います。現地の値のままだと、山の高さによる低さと、天気に伴う気圧の違いが混ざるためです。換算は比較の基準をそろえる手順で、空気を実際に海面へ移すわけではありません。高所では換算に制約がある観測所もあります。

図と読み物で振り返る

ふくらませた風船としぼんだ風船を机で見比べるソクポンのマスコット。
風船のふくらみを見比べる場面です。内部と外部の圧力や、容積・温度の条件は本文で確かめます。

目に見えない粒から押す力へ

空気を小さな分子の集まりとして考えると、見えない押す力を想像しやすくなります。分子は動き、物の表面へぶつかります。一回の衝突は小さくても、たくさん集まると圧力として現れます。静かな空気でも分子の運動は止まっておらず、風が吹くことだけが圧力の原因ではありません。

容器へ空気を増やす比較では、温度と容積をそろえます。温めたり容器を広げたりしても圧力は変わるため、一度にいくつも条件を変えると原因を見分けにくくなります。「空気の量だけを変える」という約束が、考える手がかりになります。

山の上の低さと低気圧は別

山頂の気圧がふもとより低いという比較では、測る高さが違います。一方、天気図の低気圧は、同じ高さの周囲より低い場所を指します。どちらも低いという言葉を使いますが、比べる相手と条件が異なります。山の上にいるだけで、天気の低気圧の中心にいるとは限りません。

異なる高さの地点を比べるために、地上天気図では海面気圧を使います。観測した値と換算した値のどちらを読んでいるかは、資料の説明で確かめられます。数字が違うときは、先に比較の基準を確認しましょう。

一つの数字から分布を読む

天気図を一枚選び、等圧線の数字を順に追ってみてください。高気圧や低気圧の文字だけを見るより、周囲へどのように気圧が変わるかを読み取れます。等高線を読むときのように、線の意味と数値を一緒に見る点は共通しますが、表している量は高さではなく気圧です。

標準気圧は基準、海面気圧は高さをそろえた値、高気圧は周囲との関係です。三つを区別すると、同じ数字でも資料によって役割が違うことに気づきます。風や天気を考える前に、まず何をどの条件で比較した図かを読むことが出発点になります。

参考にした資料