芸術と文学 / 10問

歌舞伎の舞台を探検するクイズ

公開 2026-10-05 更新 2026-10-05

第1問へ

客席の近くまで役者が現れたり、目の前で景色が変わったり。歌舞伎の舞台には、物語の世界へ引き込むための工夫が詰まっています。このクイズでは、客席から舞台を見るつもりで、場所の呼び名や仕掛けの働きを10問で探ります。作品名や役者の名前を覚えていなくても楽しめます。似た仕掛けでも、回るのか上がるのか、どこにあるのかに注目して選んでください。劇場や演目によって使い方が変わるものもあります。見える演技を支える、見えない場所の働きまで想像してみましょう。

問題の一覧から選ぶ

選択肢を1つ選んで、答えを確かめてください。解説だけを開いて読むこともできます。

第1問 / 10問

客席から舞台に向かって右側を、何と呼ぶ?

第1問の選択肢
答えと解説を読む

答え:上手(かみて)

上手は客席から舞台に向かって右側、下手は左側です。役者側から客席を向くと左右が逆になるため、誰の視点かを先に決めることが大切です。この呼び分けがわかると、舞台の説明を聞きながら、登場する場所や仕掛けの位置を追いやすくなります。

参考にした資料

第2問 / 10問

客席を通り、本舞台へつながる演技の場所は?

第2問の選択肢
答えと解説を読む

答え:花道

花道は、本舞台から客席の間へ伸びる場所で、出入りだけでなく演技にも使われます。観客の近くで役者の表情や動きを見せられることが特徴です。舞台の正面だけに目を向けていると見逃す表現があるため、劇場の空間全体を意識すると楽しみが増します。

客席から見た左右の呼び名

客席から本舞台を向く視点です。右が上手、左が下手になります。花道は一般的な位置の一例を示し、劇場の実測寸法や全ての花道配置を表す図ではありません。

参考にした資料

第3問 / 10問

舞台の円形部分を回して、場面を切り替える仕掛けは?

第3問の選択肢
答えと解説を読む

答え:廻り舞台

廻り舞台は、舞台の円形の部分を回転させる仕掛けです。見えている場面から別の場面へ移る動きを作れます。幕を閉じて物を運び直す方法とは異なり、変化そのものを観客に見せることもできます。回転を物語の見せ方に取り込む工夫です。

参考にした資料

第4問 / 10問

役者や舞台装置を、舞台の床の下から上げ下げする仕掛けは?

第4問の選択肢
答えと解説を読む

答え:セリ

セリは、舞台の一部分を上下に動かす仕掛けです。役者や道具を上げ下げし、登場や場面の変化を表します。横へ移動させるだけでは得られない見せ方ができるため、床のどこから何が現れるかに注目すると、装置と演技のつながりが見えてきます。

床の一部が上下に動くセリ

舞台を横から見た模式図です。セリが床の下から舞台へ上がる関係を示します。昇降装置の構造や寸法は省略しており、回転する廻り舞台とは動く方向が違います。

参考にした資料

第5問 / 10問

舞台や花道の下にある空間を何と呼ぶ?

第5問の選択肢
答えと解説を読む

答え:奈落

奈落は、舞台や花道の下の空間を指します。観客からは見えにくい場所ですが、装置の操作や役者の出入りを支えます。言葉から怖い場所だけを想像するのではなく、舞台の上下をつなぐ裏側の作業空間として捉えると、仕掛けの配置が理解できます。

参考にした資料

第6問 / 10問

下手側の黒い簾の奥にある黒御簾では、主に何を行う?

第6問の選択肢
答えと解説を読む

答え:音楽や効果音の演奏

黒御簾は、舞台の下手側で黒い簾に隠れた演奏の場所です。音楽や効果音が場面の雰囲気を作り、役者の演技と一緒に物語を伝えます。音を出す人の姿が前面に出なくても、聞こえる音から時間や場所を感じられるところに舞台表現の工夫があります。

参考にした資料

第7問 / 10問

歌舞伎の定式幕は、通常どのように開け閉めする?

第7問の選択肢
答えと解説を読む

答え:横方向に引く

定式幕は、横へ引いて開閉する幕です。上へ巻き上げる幕とは、動く方向が異なります。布が移動する様子も舞台の始まりや区切りの印象に関わります。幕があるかないかだけでなく、どの方向へ、どの速さで動くかにも目を向けてみましょう。

参考にした資料

第8問 / 10問

定式幕の色の並び方について正しいのは?

第8問の選択肢
答えと解説を読む

答え:劇場などにより違いがある

定式幕では黒・柿色・萌黄色などが使われますが、その配色の並びは劇場などによって異なります。見慣れた一つの幕を、すべての歌舞伎共通の配列だと決めつけないことが大切です。写真や観劇で幕を見比べると、舞台の個性を探す楽しみになります。

参考にした資料

第9問 / 10問

花道の本舞台に近い所に設けられる、小さな昇降装置は?

第9問の選択肢
答えと解説を読む

答え:スッポン

スッポンは、花道の本舞台寄りに設けられた小さな昇降装置です。妖怪や精霊など、特別な存在を登場させる演出に使われます。客席に近い場所から現れることで驚きを生みますが、どの役でも必ずこの装置を使うという決まりではありません。

参考にした資料

第10問 / 10問

本舞台の幕が閉まった後、花道の演技はどうなることがある?

第10問の選択肢
答えと解説を読む

答え:花道だけで演技が続くことがある

本舞台の幕が閉じても、花道で役者の演技が続く演出があります。幕が閉まることと、見せ場がすべて終わることは必ずしも同じではありません。物語の余韻や役柄の魅力を近くで味わう時間として、最後まで舞台全体に目を向けて楽しめます。

参考にした資料