いきもの / 10問

殻と足から知るカタツムリクイズ

公開 2026-10-09 更新 2026-10-14

カタツムリの横で丸いかごを背負い、ゆっくり歩くまねをするマスコット。
第1問へ
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雨あがりの道や庭で見かけるカタツムリ。背中の殻が目を引きますが、ゆっくり進む足や食べ物を削る口にも、暮らしを支えるしくみがあります。このクイズでは、陸で暮らすカタツムリを中心に、からだのつくり、殻の材料、粘液の働き、乾燥をしのぐ工夫をたどります。ナメクジとの関係や、種によって違う食べ物も考えてみましょう。すべてのカタツムリが同じ場所に住み、同じ行動をするわけではありません。身近な姿から想像した答えを、解説と博物館などの資料で確かめていきます。

このクイズで考えること

  • 殻が体の一部として育つことを説明する
  • 触角と腹足の働きを区別する
  • 湿り気と活動の関係を観察する
図と読み物で振り返る

答えを選ばずに、解説だけを読むこともできます。

問題の一覧から選ぶ

選択肢を1つ選んで、答えを確かめてください。解説だけを開いて読むこともできます。

第1問 / 10問

カタツムリは、次のどの仲間に分類される?

第1問の選択肢
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答え:軟体動物の仲間

カタツムリは軟体動物の仲間です。同じ大きな分類には、アサリやタコ、イカも含まれます。陸上を歩く姿だけを見ると昆虫と一緒に考えたくなりますが、昆虫のような関節のある六本の脚はありません。暮らす場所が似ていても、からだのつくりや分類は違います。

第2問 / 10問

カタツムリが地面を進むとき、主に動かす部分は?

第2問の選択肢
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答え:からだの下側にある筋肉質の足

からだの下側に広がる筋肉質の部分が、カタツムリの足です。筋肉の収縮が波のように伝わり、粘液の層に助けられながら進みます。人の足や昆虫の脚とは見た目が違っても、移動を担う器官です。殻を回して進むのでも、触角でからだを引くのでもありません。

カタツムリが進むしくみ

からだの下側にある筋肉質の足に収縮の波が伝わり、粘液の層に助けられて進みます。移動を支える二つの要素を示す自作の模式図で、形や厚さ、動きの比率は再現していません。

第3問 / 10問

カタツムリが進んだあとに残る、光るすじの正体は?

第3問の選択肢
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答え:移動に使った粘液

光るすじは、カタツムリが移動に使った粘液のあとです。足の筋肉の動きだけでなく、地面との間にある粘液も移動を助けます。ただし、粘液は水を多く含むため、動くことには水分の消費も伴います。あとが光って見えても、殻から金属や粉を出しているわけではありません。

第4問 / 10問

カタツムリの硬い殻をつくる主な物質は?

第4問の選択肢
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答え:炭酸カルシウム

殻の主な材料は炭酸カルシウムで、外側にはタンパク質を含む層もあります。柔らかなからだとは違う、硬い構造をつくっています。カタツムリは環境からカルシウムを得て殻の形成に使います。食べ物などから得たカルシウムが、体を包む殻の材料になるのです。

第5問 / 10問

成長に合わせて殻をつくる物質を出す、からだの部分は?

第5問の選択肢
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答え:外套膜(がいとうまく)

外套膜は、柔らかなからだと殻の間にある部分で、殻をつくる物質を分泌します。その働きによって成長に合わせて殻が大きくなります。殻は外から拾って背負うだけの道具ではありません。食べ物を削る歯舌や、周囲を探る触角とは役割を分けて考えると、つくりが見えてきます。

第6問 / 10問

カタツムリの口にある「歯舌(しぜつ)」の働きは?

第6問の選択肢
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答え:食べ物を削り取る

歯舌は口の中にある、小さな歯が並んだやすりのような器官です。食べ物に当てて削り取り、食べることに使います。人が大きな歯で一度にかみ切る様子とは違うしくみです。葉の表面を削る種もいますが、カタツムリの食べ物は種によって違い、すべてが同じ葉を食べるわけではありません。

第7問 / 10問

多くの陸生のカタツムリが、湿った場所で暮らす理由として適切なのは?

第7問の選択肢
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答え:水分を失うのを避けやすいから

陸生のカタツムリは、からだから蒸発などで水分を失います。移動に使う粘液にも水が含まれるため、湿った場所は失った水分を補ううえでも大切です。木の下や岩のすき間などの小さな環境も利用します。ただし、乾燥に適応した種もいるので、すべてが湿った場所だけにいるとは限りません。

第8問 / 10問

乾燥時に一部の陸生のカタツムリがつくる、殻の入口を覆う膜の役割は?

第8問の選択肢
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答え:水分が失われるのを抑える

一部の陸生のカタツムリは、粘液による膜で殻の入口を覆います。活動を休む間に水分が失われるのを抑える働きがあり、この膜はエピフラムと呼ばれます。すべての種で同じ厚さやつくりになるわけではありません。体に付いた硬いふたを持つ種もいて、粘液の膜とは区別されます。

乾燥時に入口を覆う膜

一部の陸生のカタツムリは、活動を休むときに殻の入口を粘液による膜で覆い、水分の損失を抑えます。膜の役割を示す自作の模式図です。体に付いた硬いふたとは異なり、すべての種で同じしくみとは限りません。

第9問 / 10問

陸生のカタツムリの食べ物について、正しい説明は?

第9問の選択肢
答えと解説を読む

答え:ほかのカタツムリを食べる種もいる

カタツムリの食べ物は種によって違います。植物や枯れた植物を食べるものに加え、ほかのカタツムリを捕食する種もいます。捕食する種類の中には、相手の殻の入口から頭を差し入れたり、殻に穴を開けたりするものもいます。庭で葉を食べる姿は身近ですが、それがすべてのカタツムリに共通する食べ方ではありません。

第10問 / 10問

ナメクジとカタツムリの関係について、適切な説明は?

第10問の選択肢
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答え:ナメクジもカタツムリに近い軟体動物である

ナメクジもカタツムリに近い軟体動物で、外から目立つ殻がないことが大きな違いです。種によっては小さな殻がからだの中に残り、外側に小さな殻を持つものもいます。殻の見え方だけで、まったく別の大分類に分けることはできません。両者には共通するからだのつくりがあります。

図と読み物で振り返る

葉の上のカタツムリを、ノートを手に静かに観察するソクポン。
体を引っ張ったり殻を外したりせず、動きと周囲の湿り気を観察しましょう。

殻は、見つけて入る家ではない

カタツムリの殻は体につながり、外套膜という部分が殻の材料を分泌して育てます。ヤドカリのように、外で見つけた空の殻へ引っ越すわけではありません。殻を持つ種類では、卵からかえるときにも、すでに小さく薄い殻があります。

殻の主な材料は炭酸カルシウムです。成長に伴って殻が大きくなるので、体から切り離せる持ち物として扱ってはいけません。写真を見るときは、色だけでなく巻き方や殻の口の形にも注目すると、種類による違いを探せます。

歩く足と、周りを調べる触角

カタツムリが進むときに使うのは、体の下に広がる筋肉の足です。腹足と呼ばれ、筋肉の波のような動きと粘液を使って進みます。脚を交互に踏み出す昆虫とは、地面に接する部分も動き方も違っています。

身近なカタツムリの長い触角の先には目があり、短い触角などは化学的な刺激を感じ取る働きがあります。ただし触角の数や形は種類によって異なります。触角をただの飾りと見ず、伸び縮みや向きに注目して、どのように周りを調べるか見てみましょう。

出会える日と、隠れている日

陸のカタツムリの多くは乾燥に弱く、湿った日陰や落ち葉の近くに見られます。暑い時期や乾く時期に、殻の口を粘液の膜でふさいで休む種類もいます。殻の中で動かない姿を見ただけでは、死んでいるとは判断できません。

同じ場所でも、日時、日なたか日陰か、雨のあとかどうかを記録して比べると、見つかり方の違いを考えられます。一度見つからなくても、その場所にいないとは限りません。観察のために水をかけて無理に起こしたり、殻から体を引き出したりせず、離れて待ちましょう。

参考にした資料