殻と足から知るカタツムリクイズ

この記事をシェア
雨あがりの道や庭で見かけるカタツムリ。背中の殻が目を引きますが、ゆっくり進む足や食べ物を削る口にも、暮らしを支えるしくみがあります。このクイズでは、陸で暮らすカタツムリを中心に、からだのつくり、殻の材料、粘液の働き、乾燥をしのぐ工夫をたどります。ナメクジとの関係や、種によって違う食べ物も考えてみましょう。すべてのカタツムリが同じ場所に住み、同じ行動をするわけではありません。身近な姿から想像した答えを、解説と博物館などの資料で確かめていきます。
このクイズで考えること
- 殻が体の一部として育つことを説明する
- 触角と腹足の働きを区別する
- 湿り気と活動の関係を観察する
問題の一覧から選ぶ

選択肢を1つ選んで、答えを確かめてください。解説だけを開いて読むこともできます。
0 / 10問 回答済み
第1問 / 10問
カタツムリは、次のどの仲間に分類される?

答えと解説を読む
答え:軟体動物の仲間
カタツムリは軟体動物の仲間です。同じ大きな分類には、アサリやタコ、イカも含まれます。陸上を歩く姿だけを見ると昆虫と一緒に考えたくなりますが、昆虫のような関節のある六本の脚はありません。暮らす場所が似ていても、からだのつくりや分類は違います。
第2問 / 10問
カタツムリが地面を進むとき、主に動かす部分は?

答えと解説を読む
答え:からだの下側にある筋肉質の足
からだの下側に広がる筋肉質の部分が、カタツムリの足です。筋肉の収縮が波のように伝わり、粘液の層に助けられながら進みます。人の足や昆虫の脚とは見た目が違っても、移動を担う器官です。殻を回して進むのでも、触角でからだを引くのでもありません。
からだの下側にある筋肉質の足に収縮の波が伝わり、粘液の層に助けられて進みます。移動を支える二つの要素を示す自作の模式図で、形や厚さ、動きの比率は再現していません。
第3問 / 10問
カタツムリが進んだあとに残る、光るすじの正体は?

答えと解説を読む
答え:移動に使った粘液
光るすじは、カタツムリが移動に使った粘液のあとです。足の筋肉の動きだけでなく、地面との間にある粘液も移動を助けます。ただし、粘液は水を多く含むため、動くことには水分の消費も伴います。あとが光って見えても、殻から金属や粉を出しているわけではありません。
第4問 / 10問
カタツムリの硬い殻をつくる主な物質は?

答えと解説を読む
答え:炭酸カルシウム
殻の主な材料は炭酸カルシウムで、外側にはタンパク質を含む層もあります。柔らかなからだとは違う、硬い構造をつくっています。カタツムリは環境からカルシウムを得て殻の形成に使います。食べ物などから得たカルシウムが、体を包む殻の材料になるのです。
第5問 / 10問
成長に合わせて殻をつくる物質を出す、からだの部分は?

答えと解説を読む
答え:外套膜(がいとうまく)
外套膜は、柔らかなからだと殻の間にある部分で、殻をつくる物質を分泌します。その働きによって成長に合わせて殻が大きくなります。殻は外から拾って背負うだけの道具ではありません。食べ物を削る歯舌や、周囲を探る触角とは役割を分けて考えると、つくりが見えてきます。
第6問 / 10問
カタツムリの口にある「歯舌(しぜつ)」の働きは?

答えと解説を読む
答え:食べ物を削り取る
歯舌は口の中にある、小さな歯が並んだやすりのような器官です。食べ物に当てて削り取り、食べることに使います。人が大きな歯で一度にかみ切る様子とは違うしくみです。葉の表面を削る種もいますが、カタツムリの食べ物は種によって違い、すべてが同じ葉を食べるわけではありません。
第7問 / 10問
多くの陸生のカタツムリが、湿った場所で暮らす理由として適切なのは?

答えと解説を読む
答え:水分を失うのを避けやすいから
陸生のカタツムリは、からだから蒸発などで水分を失います。移動に使う粘液にも水が含まれるため、湿った場所は失った水分を補ううえでも大切です。木の下や岩のすき間などの小さな環境も利用します。ただし、乾燥に適応した種もいるので、すべてが湿った場所だけにいるとは限りません。
第8問 / 10問
乾燥時に一部の陸生のカタツムリがつくる、殻の入口を覆う膜の役割は?

答えと解説を読む
答え:水分が失われるのを抑える
一部の陸生のカタツムリは、粘液による膜で殻の入口を覆います。活動を休む間に水分が失われるのを抑える働きがあり、この膜はエピフラムと呼ばれます。すべての種で同じ厚さやつくりになるわけではありません。体に付いた硬いふたを持つ種もいて、粘液の膜とは区別されます。
一部の陸生のカタツムリは、活動を休むときに殻の入口を粘液による膜で覆い、水分の損失を抑えます。膜の役割を示す自作の模式図です。体に付いた硬いふたとは異なり、すべての種で同じしくみとは限りません。
第9問 / 10問
陸生のカタツムリの食べ物について、正しい説明は?

答えと解説を読む
答え:ほかのカタツムリを食べる種もいる
カタツムリの食べ物は種によって違います。植物や枯れた植物を食べるものに加え、ほかのカタツムリを捕食する種もいます。捕食する種類の中には、相手の殻の入口から頭を差し入れたり、殻に穴を開けたりするものもいます。庭で葉を食べる姿は身近ですが、それがすべてのカタツムリに共通する食べ方ではありません。
第10問 / 10問
ナメクジとカタツムリの関係について、適切な説明は?

答えと解説を読む
答え:ナメクジもカタツムリに近い軟体動物である
ナメクジもカタツムリに近い軟体動物で、外から目立つ殻がないことが大きな違いです。種によっては小さな殻がからだの中に残り、外側に小さな殻を持つものもいます。殻の見え方だけで、まったく別の大分類に分けることはできません。両者には共通するからだのつくりがあります。

今回の結果
PERFECT!
全問正解!
図と読み物で振り返る

殻は、見つけて入る家ではない
カタツムリの殻は体につながり、外套膜という部分が殻の材料を分泌して育てます。ヤドカリのように、外で見つけた空の殻へ引っ越すわけではありません。殻を持つ種類では、卵からかえるときにも、すでに小さく薄い殻があります。
殻の主な材料は炭酸カルシウムです。成長に伴って殻が大きくなるので、体から切り離せる持ち物として扱ってはいけません。写真を見るときは、色だけでなく巻き方や殻の口の形にも注目すると、種類による違いを探せます。
歩く足と、周りを調べる触角
カタツムリが進むときに使うのは、体の下に広がる筋肉の足です。腹足と呼ばれ、筋肉の波のような動きと粘液を使って進みます。脚を交互に踏み出す昆虫とは、地面に接する部分も動き方も違っています。
身近なカタツムリの長い触角の先には目があり、短い触角などは化学的な刺激を感じ取る働きがあります。ただし触角の数や形は種類によって異なります。触角をただの飾りと見ず、伸び縮みや向きに注目して、どのように周りを調べるか見てみましょう。
出会える日と、隠れている日
陸のカタツムリの多くは乾燥に弱く、湿った日陰や落ち葉の近くに見られます。暑い時期や乾く時期に、殻の口を粘液の膜でふさいで休む種類もいます。殻の中で動かない姿を見ただけでは、死んでいるとは判断できません。
同じ場所でも、日時、日なたか日陰か、雨のあとかどうかを記録して比べると、見つかり方の違いを考えられます。一度見つからなくても、その場所にいないとは限りません。観察のために水をかけて無理に起こしたり、殻から体を引き出したりせず、離れて待ちましょう。

ソクポン
このクイズはどうでしたか?
いちばん近い気持ちをひとつ
参考にした資料
- ミズーリ州保全局:Land Snails and Slugs確認日 2026-10-14
- ロンドン自然史博物館:For the love of snails and slugs確認日 2026-10-14
- カーネギー自然史博物館:Land Snails Resources – Terminology確認日 2026-10-14
- カーネギー自然史博物館:Snails in the Desert確認日 2026-10-14
- カーネギー自然史博物館:Land Snails and Forest Calcium確認日 2026-10-14
- カーネギー自然史博物館:Land Snails Ecology – Life History確認日 2026-10-14
- カーネギー自然史博物館:Land Snails Ecology – Predators & Defenses確認日 2026-10-14



