いきもの / 10問

水中から空へ育つトンボのクイズ

公開 2026-10-14 更新 2026-10-14

池の上のトンボのように飛ぼうと、短い両手を広げてぴょんと跳ねるマスコット。
第1問へ
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池のまわりや草むらを飛ぶトンボは、細長い体と大きなはねが印象的です。けれども、卵からかえったばかりのころは、成虫と同じ姿で空を飛んでいるわけではありません。このクイズでは、まず成虫の脚やはね、触角を確かめ、水中で暮らす幼虫の食べ物や獲物の捕り方へ進みます。最後は、さなぎを挟まない成長と、水辺に残る抜け殻、イトトンボの幼虫との違いを考えます。見かける一瞬だけでなく、成長の前後をつなげると、水と陸の両方が暮らしに関わっていることが見えてきます。種による違いにも気を付けながら、身近ないきものの別の姿をたどってみてください。

このクイズで考えること

  • 幼虫と成虫の暮らす場所をつなげて考える
  • 羽化と成虫の成熟を区別する
  • 水辺で見つけた姿と場所を記録する
図と読み物で振り返る

答えを選ばずに、解説だけを読むこともできます。

問題の一覧から選ぶ

選択肢を1つ選んで、答えを確かめてください。解説だけを開いて読むこともできます。

第1問 / 10問

トンボの成虫の脚は、基本的に何本?

第1問の選択肢
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答え:6本

トンボは昆虫の仲間で、成虫には三対、合計六本の脚があります。長い腹部や広がったはねに目を奪われがちですが、脚の本数も体のつくりを知る手がかりです。幼虫にも六本の脚があり、はねを広げて飛ぶ成虫とは見た目が違っても、この基本は共通しています。脚を八本持つクモと混同せず、体のどこに脚が付いているかも見てみましょう。

第2問 / 10問

トンボの成虫のはねは、基本的に何枚?

第2問の選択肢
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答え:4枚

トンボの成虫には前ばねと後ろばねが一対ずつあり、合計四枚です。左右に一枚ずつ、合計二枚ではありません。はねは薄い膜状で、多くの脈が通っています。トンボとイトトンボは体つきや休むときのはねの置き方が違いますが、どちらも二対のはねを持ちます。飛んでいると見分けにくいので、止まった姿では前後のはねに注目できます。

第3問 / 10問

トンボの成虫の触角は、どんな形が基本?

第3問の選択肢
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答え:短く細い形

トンボの触角は短く、細い毛のような形をしています。大きく目立つ眼に比べると、触角は見つけにくい部分です。昆虫の触角には、体より長いものや、先端が太いものなど、さまざまな形があります。トンボを観察するときは大きな眼だけでなく、その近くにある小さな触角も探してみましょう。

第4問 / 10問

多くのトンボの幼虫が暮らす主な場所は?

第4問の選択肢
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答え:池や川などの水中

トンボの幼虫は一般に水中で暮らし、池や川などで成長します。飛ぶ成虫からは想像しにくいですが、幼虫時代には水辺の環境が深く関わっています。ただし湿った落ち葉の中で育つ種などの例外もあるため、すべての種が必ず水中にいるとは言い切りません。成虫が水から離れて飛んでいても、幼虫と同じ場所で暮らすとは限らないのです。

第5問 / 10問

水中のトンボの幼虫は、主にどんなものを食べる?

第5問の選択肢
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答え:ほかの水生動物

トンボの幼虫は捕食者で、水中の小さな動物を捕らえます。昆虫の幼虫などを食べ、大きさによってはオタマジャクシや小魚も獲物になります。水草や枯れ葉を主食にしているのではありません。一方で、幼虫自身も魚やほかのトンボの幼虫などに食べられます。水中の暮らしでは、獲物を捕る側であると同時に、捕られる側にもなるのです。

第6問 / 10問

トンボの幼虫が獲物を捕らえるときに使う、前へ伸ばせる部分は?

第6問の選択肢
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答え:特殊化した口の一部

幼虫は、口の一部である下唇(かしん)を素早く伸ばし、獲物をつかみます。普段は折り畳まれている下唇が、前方へ飛び出す仕組みです。水中の小動物に近づき、この部分を伸ばして捕らえます。成虫は脚で飛ぶ昆虫を捕らえますが、幼虫は同じ六本の脚があっても、獲物をつかむ道具が異なるのです。

第7問 / 10問

トンボの成長は、卵から成虫までどの順に進む?

第7問の選択肢
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答え:卵→幼虫→成虫

トンボは卵、幼虫、成虫という三つの段階をたどります。チョウのようなさなぎの段階を挟まず、幼虫の最後の脱皮で成虫になります。この成長のしかたは不完全変態と呼ばれます。図は段階の順番をまとめたもので、それぞれにかかる時間の比を表していません。幼虫が成虫になるまでの期間は種や環境で違うため、同じ日数で成長するわけではありません。

さなぎを挟まない三つの段階

トンボの成長は卵→幼虫→成虫の順です。幼虫は脱皮を重ね、最後の脱皮で成虫になります。段階の関係を示す自作の模式図で、箱の大きさは体の寸法や期間に比例しません。

第8問 / 10問

水中で育ったトンボの幼虫が、最後の脱皮で成虫になる場所は?

第8問の選択肢
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答え:水から出た場所

成虫になる直前の幼虫は水から出て、植物などの支えに登り、最後の脱皮をします。幼虫の皮が割れ、成虫の体とはねが出てきます。あとに残るのが幼虫の抜け殻です。水中の泥の奥で成虫のはねを広げるわけではありません。抜け殻が水辺の茎などに残っていれば、幼虫がそこで成虫へ移った出来事を知る手がかりになります。

第9問 / 10問

トンボの成虫が飛びながら獲物を捕らえるとき、主につかむのに使うのは?

第9問の選択肢
答えと解説を読む

答え:脚

成虫のトンボは飛ぶ昆虫などを狩り、飛行中の獲物を脚で捕らえます。前方へ向く脚が籠のような形をつくり、獲物を受け止めるのに役立ちます。短い触角だけでつかんだり、腹部の先だけで捕まえたりするのではありません。水中の幼虫が特殊な口の部分を伸ばすのに対して、成虫は飛ぶ体と脚を使います。同じ仲間でも成長段階で捕り方が違います。

第10問 / 10問

多くのイトトンボの幼虫に見られる、体の外へ突き出たえらの位置は?

第10問の選択肢
答えと解説を読む

答え:腹部の先

イトトンボの幼虫では、腹部の先に葉のような三つの付属物があり、外側のえらとして働きます。一方、ここで比較する、イトトンボを除くトンボ類の幼虫は、体の内側にえらを持ちます。似た水中生活でも、えらの位置は同じではありません。図はこの内側と外側の違いを整理したもので、全種の細かな形を示す標本図ではありません。見分ける際の一つの手がかりです。

幼虫のえらの位置を比べる

ここでいうトンボ類はイトトンボを除く仲間です。その幼虫のえらは体の内側、一般的なイトトンボの幼虫の外側のえらは腹部の先にあります。自作の比較図で、体の形・大きさ・えらの構造は再現していません。

図と読み物で振り返る

水辺の草に止まるトンボを、ノートを手に観察するソクポンのマスコット。
飛ぶ姿だけでなく、水辺の草や抜け殻にも注目します。生き物を採集せず観察する場面です。

空を飛ぶ前には水中の暮らしがある

トンボの幼虫であるヤゴは水中で暮らします。成虫は空を飛びますが、どちらも同じ生き物の成長段階です。幼虫も成虫もほかの小さな動物を捕らえて食べ、暮らす場所に応じて獲物との出会い方が変わります。

池の上を飛ぶ成虫だけを見ていると、一生を空中で過ごすように思うかもしれません。水中の環境と、水面から出た草などの足場を合わせて見ると、一つの水辺が成長の違う段階を支えていることに気付きます。

羽化した直後はまだ飛ぶ準備中

成長したヤゴは水から出て足場につかまり、最後の脱皮で成虫になります。チョウのようなさなぎの段階はありません。草などに残る抜け殻は、この水中から陸上への移り変わりを示す手がかりです。

出てきたばかりの成虫は、翅や体がまだ十分に固まっておらず、飛び方も弱い状態です。羽化した瞬間から、成熟した成虫と同じように飛べるわけではありません。体の色も次第に変わるため、色の薄い個体を別種とすぐに決めないようにしましょう。

見つけた場所も一緒に残す

水辺で観察するときは、飛んでいたのか、草に止まっていたのか、抜け殻だったのかを書き分けます。日時や天気、岸からどの辺りにいたかも記録すると、別の日の観察と比べられます。見えた姿と、推測した成長段階を分けて書くとよいでしょう。

羽化中の個体や抜け殻を見つけても、足場を揺らしたり体に触れたりせず離れて眺めます。抜け殻の近くに成虫がいなくても、既に飛び去った可能性があります。一度に一生の全てが見えなくても、違う日に見た手がかりをつなげて考えられます。

参考にした資料