技術と発明 / 10問

3Dプリンターのものづくりクイズ

公開 2026-10-05 更新 2026-10-05

第1問へ

画面の中で考えた形が、机の上で本物の立体になる。3Dプリンターは、そんなものづくりを支える技術の一つです。装置の中では何が起き、完成までにはどんな準備や作業があるのでしょう。このクイズでは、立体の作り方の基本から、代表的な方式の違い、印刷の前後の工程までを10問でたどります。家で見かける小型機と、工場で使う機械の見た目も思い浮かべてみましょう。解説の図は材料の扱いや工程を簡略化したものです。具体的な装置の操作手順ではなく、立体ができるまでの考え方を楽しんでください。

問題の一覧から選ぶ

選択肢を1つ選んで、答えを確かめてください。解説だけを開いて読むこともできます。

第1問 / 10問

3Dプリントを「付加製造」と呼ぶ理由は?

第1問の選択肢
答えと解説を読む

答え:材料を加えて形を作るから

付加製造では、必要な部分に材料を加えて立体を作ります。材料の塊から余分な部分を削り取る切削とは、形へ近づく方法が違います。一般的な3Dプリントでは薄い層を順に重ねるので、平面の断面を積み上げて立体になる様子を考えるとわかりやすくなります。

断面を重ねて立体へ

下から材料を加え、層を重ねる考え方を示します。見やすく層の間隔を誇張しています。材料を削り出す方法との違いに注目するための模式図で、特定機種の動きは表していません。

参考にした資料

第2問 / 10問

一般的な3Dプリントで、造形のもとになるのは?

第2問の選択肢
答えと解説を読む

答え:立体の形を表すデジタルデータ

3Dプリンターは、立体の形を表したデジタルデータをもとに動きます。CADで設計するなどして用意した形を、装置が作れる情報へ変換します。画面に写真が一枚あるだけで、写っていない裏側まで自動で正確に作れるという意味ではありません。

参考にした資料

第3問 / 10問

3Dプリントの準備で使う「スライサー」が行うことは?

第3問の選択肢
答えと解説を読む

答え:立体データを層に分け、造形用の情報にする

スライサーは、立体のデータを薄い層に分け、プリンターが扱える情報へ変換するソフトウェアです。完成品を切断する道具ではありません。どこに材料を置くかを層ごとに考えることで、三次元の形を装置の動作につなげられます。

参考にした資料

第4問 / 10問

樹脂のフィラメントを使うFFF方式で、ノズルから出すものは?

第4問の選択肢
答えと解説を読む

答え:加熱して軟らかくした樹脂

FFF方式では、糸状の樹脂材料を加熱してノズルから押し出し、層を作ります。押し出された材料は形を保つように固まり、次の層へつながります。すべての3Dプリンターがこの仕組みとは限らず、液体の樹脂や粉を使う別の方式もあります。

参考にした資料

第5問 / 10問

SLA方式が液体の樹脂を固めるために使うものは?

第5問の選択肢
答えと解説を読む

答え:光

SLAは、光に反応する液体の樹脂を利用した方式です。光を当てる部分を制御し、固めた層を重ねて形にします。糸状の材料を熱いノズルから出す方式とは、材料の状態も固め方も違います。同じ3Dプリントという名前でも仕組みを分けて考えましょう。

参考にした資料

第6問 / 10問

SLS方式で、レーザーを当てて結び付ける材料の形は?

第6問の選択肢
答えと解説を読む

答え:粉末

SLSは粉末状の材料を使い、必要な部分へレーザーを当てて結び付ける方式です。層を作っては加工する操作を繰り返して立体にします。液体の樹脂を光で固めるSLAとは、略称が似ていても材料の状態が異なります。名前だけでなく材料に注目しましょう。

参考にした資料

第7問 / 10問

造形中の張り出した部分などを支える、後で除く構造は?

第7問の選択肢
答えと解説を読む

答え:サポート

造形の方式や向きによっては、張り出した部分を支えるサポートが必要です。完成後に取り除くことがあるため、設計した形の外側にも一時的な材料を使う場合があります。どの方式でも同じ支えが必要なわけではなく、材料と造形方法に合わせて考えます。

参考にした資料

第8問 / 10問

3Dプリントが終わった直後について、適切なのは?

第8問の選択肢
答えと解説を読む

答え:取り外しや洗浄などの後処理が必要な場合がある

造形が終わっても、台から外す、支えを除く、余分な粉や樹脂を取り除くなどの工程があります。SLAでは洗浄や追加の硬化も行われます。印刷ボタンを押した後だけを見るのでなく、材料に合わせた仕上げまで含めてものづくりを考えることが大切です。

造形の後にも工程がある

必要な後処理は方式や材料によって異なります。台からの取り外しに加え、洗浄やサポート除去などが必要な場合があります。図は共通の考え方で、作業の安全手順ではありません。

参考にした資料

第9問 / 10問

3Dプリントで使う材料について正しいのは?

第9問の選択肢
答えと解説を読む

答え:方式に応じて樹脂や金属などがある

3Dプリントには樹脂や金属など、さまざまな材料を使う方式があります。ただし、一台で何でも扱えるという意味ではありません。熱で軟らかくするのか、光で固めるのかなどの仕組みによって、適した材料や装置が異なります。用途と方式を組み合わせて選びます。

参考にした資料

第10問 / 10問

形を少し変えた試作品を作って確かめるとき、3Dプリントの利点となるのは?

第10問の選択肢
答えと解説を読む

答え:デジタル設計を変更して別の形を作りやすい

デジタルデータを変えて造形できることは、形を試しながら改良する作業に向いています。作った物を確かめてから次の設計に進めますが、材料や時間が不要になるわけではありません。試作に便利という利点と、どんな条件でも最適という主張は区別します。

参考にした資料