たべもの / 10問

塩のでき方と結晶のクイズ

公開 2026-10-16 更新 2026-10-16

塩をのせた大きすぎる木のスプーンを、両手で持ち上げようとするマスコット。
第1問へ
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料理に使う塩は、白い粒になって袋や容器に入っています。その粒は、もともとどこにあり、どんな工程で取り出されたのでしょう。海水からつくる塩もあれば、地中の岩塩を原料にする塩もあります。また、同じ塩でも、よく見ると粒の形や大きさが違います。このクイズでは、前半で原料と塩づくりの工程をたどり、後半で結晶の姿と、料理で塩を量るときの違いを考えます。「塩分を濃くする」「結晶を取り出す」「粒を観察する」という順に、ふだん使う調味料のつくられ方を見ていきましょう。

このクイズで考えること

  • 原料と、濃い塩水から結晶を取り出す工程を区別する
  • 塩の基本の結晶形と、条件による形の違いを知る
  • 塩の粒の形を、観察や料理での量り方につなげる
図と読み物で振り返る

答えを選ばずに、解説だけを読むこともできます。

問題の一覧から選ぶ

選択肢を1つ選んで、答えを確かめてください。解説だけを開いて読むこともできます。

第1問 / 10問

海水から塩の結晶を取り出すとき、主に蒸発させるものは何でしょう?

第1問の選択肢
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答え:海水の水分

海水の水分を蒸発させると、溶けていた塩が結晶として現れます。塩そのものを蒸発させて集める工程ではありません。濃い食塩水を浅い皿に入れて置く実験でも、水分が減るにつれて小さな結晶が出てきます。液体の中に溶けていた塩が、目に見える粒になる変化です。

第2問 / 10問

海水から塩をつくる途中でできる「かん水」とは、どれでしょう?

第2問の選択肢
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答え:塩分を濃くした塩水

かん水は、塩分を濃くした塩水です。海水からまずかん水をつくり、その水分を蒸発させて結晶を取り出す方法があります。濃くする工程と、結晶にする工程を分けて見るのがポイントです。かん水の段階では、塩はまだ水に溶けています。乾いた塩の粒や、塩分を取り除いた真水とは違います。

濃い塩水をつくってから、結晶を取り出す

海水から塩をつくる基本的な流れの模式図です。まず海水を濃くして、かん水をつくります。次に水分を蒸発させて塩を結晶にします。この図は工程の順序を示し、濃くする方法や設備、量の違いを省略しています。

第3問 / 10問

天日塩田で海水の水分を蒸発させるとき、主に利用するのは何でしょう?

第3問の選択肢
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答え:太陽の熱と風

天日塩田では、太陽の熱と風を利用して海水の水分を蒸発させます。海水を濃くし、塩を結晶にして取り出す方法です。広い天日塩田には、雨が少ないことや、湿度が低く風があることなどが適しています。「天日」という名前でも、日差しだけでなく風が大切な役割を担います。

第4問 / 10問

岩塩のでき方の一つとして、正しいものはどれでしょう?

第4問の選択肢
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答え:大昔の海水の塩分が結晶になって堆積する

岩塩には、大昔の海水に含まれていた塩分が結晶になり、土砂の下に埋もれるなどしてできたものがあります。地中から掘り出した塩を砕く方法のほか、水を注いで溶かし、濃い塩水として取り出す方法もあります。海から離れた場所で採れる岩塩にも、海水からできたものがあります。

第5問 / 10問

天日塩をいったん水に溶かしてから、再び結晶にする製法があります。溶かす目的の一つは?

第5問の選択肢
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答え:混じった砂などを取り除くため

天日塩を水に溶かすと、塩が溶けた液から砂などの不純物を取り除けます。そのあと、濃い塩水を煮詰めて再び結晶にします。すでに粒になっている塩も、製品にするまでにもう一度溶かすことがあるのです。塩を溶かす工程と、塩の水分を飛ばして乾燥させる工程は、目的が違います。

第6問 / 10問

製塩に使うイオン膜は、電気の力と組み合わせて何をつくる装置に使われるでしょう?

第6問の選択肢
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答え:海水より濃い塩水

海水では、塩の成分が電気を帯びた小さな粒であるイオンとして溶けています。プラスのイオンを通す膜とマイナスのイオンを通す膜を並べ、電気の力で移動させると、濃い塩水ができます。この段階ではまだ液体なので、そのあとに釜で水分を蒸発させ、塩の結晶をつくります。

第7問 / 10問

塩の結晶の基本になる形は、どれでしょう?

第7問の選択肢
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答え:サイコロのような立方体

塩の結晶の基本の形は、サイコロのような立方体です。ただし、塩の粒がすべて同じ姿をしているわけではありません。成長するときの条件で形が変わり、薄い板のようなフレーク状の塩や、小さな結晶が集まった塩もできます。基本の形と、製品として見える粒の形を分けて考えましょう。

基本形は立方体、ほかにも形の違いがある

塩の結晶の基本形は、サイコロのような立方体です。結晶が育つ条件によって薄片状のフレークができたり、小さな結晶が集まった粒になったりします。図は形の特徴だけを示した模式図で、実物の大きさや形の比率を表していません。

第8問 / 10問

不純物を含まない塩の結晶は、本来どんな色でしょう?

第8問の選択肢
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答え:無色で透明

塩の結晶は本来、無色透明です。たくさんの粒が集まると、光がさまざまな方向に反射するため白く見えます。ふだん塩を白いものだと感じるのは、粒の集まりを見ているからです。色のついた岩塩などには別の成分が含まれる場合があり、すべての塩製品が無色に見えるという意味ではありません。

第9問 / 10問

同じ食塩水を、水分が蒸発する速さの違う場所に置きました。できる結晶について正しいのは?

第9問の選択肢
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答え:形や大きさが違うことがある

塩の結晶は、育つときの条件によって形や大きさが変わります。水分が蒸発する速さも、その条件の一つです。食塩水を日なたや日陰などに置いて比べるときは、使う塩水や器、入れる量をそろえると、置き場所の違いに注目しやすくなります。形だけで原料の違いを決めつけず、できる過程も見てみましょう。

第10問 / 10問

種類の違う塩を同じ計量スプーンですり切り1杯ずつ量ると、重さはどうなるでしょう?

第10問の選択肢
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答え:粒の形などによって、違うことがある

同じスプーン1杯でも、塩の種類によって重さは変わります。結晶の形などで粒と粒の間のすき間が変わり、同じ容器に入る塩の量が違ってくるためです。塩に含まれる水分も重さに関わります。料理でグラム数をそろえたいときは、体積だけで判断せず、はかりで重さを確かめると比較できます。

図と読み物で振り返る

白い塩の粒をルーペで観察するソクポンのマスコット。
粒の形や集まり方を観察する場面です。結晶の形の比較は第7問の模式図で示しています。

原料と工程を分けてたどる

塩を比べるときは、まず原料、次に加工の順序を見ます。海水は、塩分を濃くしてから結晶を取り出す方法があります。一方、すでに結晶になった天日塩でも、水に溶かして不純物を取り除き、もう一度結晶にすることがあります。出発点が違っても、途中で濃い塩水になる工程は共通しています。

海水を濃くする方法にも違いがあります。天日塩田では太陽の熱と風を使い、イオン膜を使う方法では膜と電気の働きを利用します。工程の図を見るときは、矢印の前後で「水に溶けているか、粒になっているか」を確かめると、濃縮と結晶づくりを区別しやすくなります。

粒の形と、粒の集まりを観察する

手元に粒の形が違う塩があれば、少量ずつ皿に広げて比べてみましょう。サイコロのような角があるか、薄い板に見えるか、小さな粒が集まっているかをルーペで観察します。大きさだけでなく、形を言葉や絵で記録すると比べやすくなります。

塩の基本の結晶形は立方体ですが、育つ条件によって姿が変わります。さらに、透明な結晶でも集まると光がさまざまな方向に反射して白く見えます。一粒の形と、たくさんの粒が集まったときの見え方は、分けて観察したい点です。

スプーン1杯と同じ重さを比べる

料理の計量スプーンは体積を量る道具です。同じすり切り1杯でも、塩の粒の間にできるすき間が違うと、入る塩の重さは変わります。「同じかさ」と「同じ重さ」は、塩を比べるときの別々の条件です。

比べるなら、二種類の塩を同じスプーンで量って重さを記録する方法と、はかりで同じ重さにそろえて同じ形の容器に入れる方法があります。前者は重さの違い、後者はかさの違いに注目できます。粒の大きさだけで結果を予想せず、形やすき間、水分も関係することを思い出してみましょう。

参考にした資料