ことば / 10問

音と訓で読み分ける漢字クイズ

公開 2026-10-15 更新 2026-10-15

巨大な開いた辞書をテントのように見上げるマスコット。
第1問へ
この記事をシェア

同じ「山」を、富士山では「サン」、山道では「やま」と読むことがあります。漢字の読み方には、音読みと訓読みという二つの手がかりがあります。二字の言葉になると、どちらか一方だけで読むのでしょうか。このクイズでは、読みの由来から始め、辞書での表示、送り仮名、音と訓が混じる読み、まとまり全体で読む熟字訓へ進みます。漢字の形や画数を当てるクイズとは違い、文字と日本語の音の結び付きに注目します。見た目だけで決められない場合は、辞書で確かめることも大切です。知っている言葉を声に出しながら、読み方の組合せを探してみてください。

このクイズで考えること

  • 音読みと訓読みの由来を区別する
  • 辞書の表示と文章の表記を分ける
  • 一字の読みと語全体の読みを行き来する
図と読み物で振り返る

答えを選ばずに、解説だけを読むこともできます。

問題の一覧から選ぶ

選択肢を1つ選んで、答えを確かめてください。解説だけを開いて読むこともできます。

第1問 / 10問

音読みのもとになったものは?

第1問の選択肢
答えと解説を読む

答え:中国語の漢字の発音

音読みは、漢字が伝わった際の中国語の発音に基づく読み方です。現在の中国語と全く同じ音で読むという意味ではありません。日本語の中で受け入れられ、時代や伝わり方の違いもあります。漢字の形や画数を音へ直接置き換える仕組みではなく、読みの由来を考えるための区別です。

第2問 / 10問

訓読みの基本的な成り立ちは?

第2問の選択肢
答えと解説を読む

答え:漢字の意味に当たる日本語を結び付けた

訓読みは、漢字が表す意味に当たる日本語を結び付けた読みです。「山」をやまと読むのが身近な例です。音読みが伝わった音に基づくのに対し、訓読みは意味を手がかりにします。訓のほうが正しく音が誤りということではなく、日本語の言葉の中で両方を使い分けています。

第3問 / 10問

「山」のサンとやまの組合せとして正しいのは?

第3問の選択肢
答えと解説を読む

答え:サンが音、やまが訓

山のサンは音読み、やまは訓読みです。同じ漢字でも、言葉によって読みが変わります。「富士山」と「山道」を比べると、文字は同じでも前後の言葉の中で使う読みが違うと分かります。どちらか一つだけを覚えれば、すべての言葉を読めるわけではありません。図では二つの読みの役割を分けています。

同じ「山」に、音と訓の読み

山のサンは音読み、やまは訓読みです。辞書で音をカタカナ、訓をひらがなで示す例に合わせて並べています。通常の文章をすべてこの文字種で書くという指示ではありません。

第4問 / 10問

漢字ペディアの漢字一字の読みの表示では、音と訓をどう分ける?

第4問の選択肢
答えと解説を読む

答え:音はカタカナ、訓は原則ひらがな

漢字ペディアでは、音をカタカナ、訓を原則ひらがなで示します。外来語の訓にはカタカナを使う例外があります。これは読みの種類を区別する辞書の表示方法です。実際の文章で音読みの言葉を全部カタカナに書く、という表記の決まりとは違います。辞書を使う前に凡例を読む意味がここにもあります。

第5問 / 10問

「食べる」の送り仮名はどの部分?

第5問の選択肢
答えと解説を読む

答え:べる

「食べる」では、漢字の後ろに書く「べる」が送り仮名です。漢字の読みの一部を仮名で添え、動詞の形などを表します。「食べた」「食べない」と形を変えるときにも、仮名の部分が読みを助けます。漢字の上や横に付ける振り仮名とは、書く場所も役割も違うので区別しましょう。

第6問 / 10問

一つの漢字の音読み・訓読みの数について、適切なのは?

第6問の選択肢
答えと解説を読む

答え:読みが複数ある字や、片方しかない字もある

漢字の読みは、すべて音と訓が一つずつそろうわけではありません。一種類しかない字も、複数の読みを持つ字もあります。同じ字を見たら機械的に一つの音へ置き換えるのではなく、前後の言葉も確かめます。辞書では一字の項目にある読みと、熟語としての読みを行き来すると調べやすくなります。

第7問 / 10問

「重箱(じゅうばこ)」の読みの順は?

第7問の選択肢
答えと解説を読む

答え:音→訓

重箱は、重をジュウと音読みし、箱をはこと訓読みする組合せです。箱が語の中でばことなる音の変化はありますが、音と訓の順は音から訓です。このような読みの組合せを重箱読みと呼びます。二字の熟語だから必ず両方音読みになるわけではなく、どの読みを使っているかを一字ずつ確かめます。

重箱と湯桶は、音と訓の順が逆

重箱(じゅうばこ)は重の音ジュウから箱の訓はこ(語中ではばこ)へ。湯桶(ゆとう)は湯の訓ゆから桶の音トウへ進みます。二字を一字ずつ比べた自作図です。

第8問 / 10問

「湯桶(ゆとう)」の読みの順は?

第8問の選択肢
答えと解説を読む

答え:訓→音

湯桶は、湯をゆと訓読みし、桶をトウと音読みします。訓から音の順に読む組合せを湯桶読みと呼び、重箱読みとは順が逆です。名前を暗記するだけでなく、例の言葉の一字目と二字目を確かめれば整理できます。道具の形ではなく、読みの組合せへ付けた名前であることに注目しましょう。

第9問 / 10問

熟字訓の基本的な読み方は?

第9問の選択肢
答えと解説を読む

答え:漢字のまとまり全体に日本語の読みを当てる

熟字訓では、漢字のまとまり全体を日本語として読みます。たとえば「大人(おとな)」は「大」と「人」の通常の音訓を一つずつ足しては読めません。音と訓を一字ずつ組み合わせる重箱読みや湯桶読みとは、確かめ方が違います。辞書の熟語の項目も見て、まとまりとしてどんな読みを持つかを調べることが大切です。

第10問 / 10問

音か訓か見た目だけで迷ったとき、確実な確かめ方は?

第10問の選択肢
答えと解説を読む

答え:辞書でその字と語の読みを調べる

読みの長さや字数は手がかりになる場合がありますが、それだけで必ず音訓を判別できるわけではありません。たとえば短い訓読みもあります。迷ったら辞書で一字と語の両方を調べ、表示の凡例も確かめましょう。例から傾向を知ることと、例外のない決まりとして使うことは区別できます。

図と読み物で振り返る

机で無地のカードと開いた本を使い、読み方を整理するソクポンのマスコット。
本とカードで読み方を整理する場面です。実際の文字と読みの対応は、山や重箱・湯桶の説明図で示します。

文字が同じでも読みを比べる

身近な漢字を一つ選び、その字を含む言葉をいくつか集めます。山なら富士山と山道のように、同じ形でも違う読みが見つかります。読みを先に書き、一字の辞書項目で音か訓かを確かめると、知っている言葉の中に二つの由来があることに気づけます。漢字だけを見て当てようとするより、語の中で比べられます。

一つの字に音と訓が一つずつある、と決めて探す必要はありません。読みが複数ある場合も、片方しかない場合もあります。見つけた例を整理する表には、無理に一対一へそろえず、辞書で確認できた読みをそのまま記録しましょう。

辞書の文字の形にも約束がある

音をカタカナ、訓をひらがなで示すのは、辞書の中で読みの種類を伝えるための約束です。これは文章をその通りの文字で書く指示ではありません。外来語の訓などの例外もあるので、使う辞書の凡例を先に確認します。色や記号が何を示すかも、辞書ごとに意味を確かめられます。

送り仮名と振り仮名も区別しましょう。送り仮名は「食べる」のように漢字の後ろへ続く部分、振り仮名は漢字の読みを横や上に添えるものです。どちらも仮名を使いますが、文章の中での場所と役割が異なります。

二字を分けるか、全体で読むか

重箱と湯桶では、一字ずつの読みの種類を順に確かめられます。音から訓か、訓から音かを矢印にすると、名前だけの暗記より違いが見えます。一方、熟字訓では語全体へ読みを当てるので、「大人(おとな)」のように、一字ずつの通常の音訓を足すだけでは読めません。二字の見た目が同じでも、調べる単位が違います。

読みを調べて迷ったら、一字の項目から熟語の項目へ移ってみましょう。意味と用例も一緒に見ると、文章のどの言葉として読んでいるかを確認できます。字数や仮名の長さに頼り切らず、語のまとまりと辞書の説明を手がかりにできます。

参考にした資料